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銀行も納得!長期事業計画書の作成方法10(金融費計画)

経営全般

会社を経営していく上で必要な資金を金融機関から調達しなければならないことがあります。
金融機関から調達するのであれば、当然金利を払わなければなりません。
このシートでは、金利に対する対策は万全か、借入増加に伴う固定預金は大丈夫かなどを予めチェックしておく必要があります。

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金融費計画の様式

様式はこちらになります。

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金融費計画の作成手順

まず、作成に当たっての注意点をお伝えしましょう。

一般的な中小企業では、短期借入金手形割引金は無いと思うので、空欄で構いません。
借入見返り預金は、バブル時に金融機関からの指示で、融資額の10%程度を預金として置いておかされた預金で、現在では無いと思って良いので、ここも空欄で構いません。

では、作成の手順を見ていきましょう。

  1. 直前期の決算書の貸借対照表から、長期借入金の残高運用預金の残高を転記する。
  2. 資金運用計画の長期借入金-導入・返済から増減を転記する。
  3. 期末残高平均残高支払利息を計算する。
  4. 資金運用計画の運用預金増加から運用預金の増減を転記する。
  5. 期末残高平均残高受取利息を計算する。
  6. 正味金融費用を計算する。
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長期借入金欄の記入

期首残高」は、直前期の決算書の貸借対照表から転記します。

増減」は、資金運用計画の長期借入金欄の「導入-返済」を記入します。
※返済の方が多ければ、マイナスになりますし、導入(新規借入)が多ければプラスになります。

期末残高」は、「期首残高+増減」で計算します。
※増減がマイナスであれば借入金は減っていき、プラスであれば借入金は増えていきます。

平均残高」は、「(期首残高+期末残高)÷2」で計算します。

支払利息」は、「平均残高×借入利息」で計算します。
※借入利息は実利息又は、一律1%で計算します。(ちなみに、私は面倒なので1%を使っています。)

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運用預金欄の記入

期首残高」は、直前期の決算書の貸借対照表から転記します。

増減」は、資金運用計画の運用預金増加から転記します。
※運用預金増加がプラスであればプラス、マイナスであればマイナスの数字をそのまま転記します。

期末残高」は、「期首残高-増減」で計算します。

平均残高」は、「(期首残高+期末残高)÷2」で計算します。

正味残高」は、記入しなくて良いです。

受取利息」は、「平均残高×預金利息」で計算します。
※預金利息は、実利息又は一律0.1%で計算します。(ここも、私は0.1%を使っています。)

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正味金融費用を記入

正味金融費用」は、「受取利息-支払利息」で計算します。

このシートで計算された正味金融費用と、以前に作った運営基本計画の金融費用を比較してみて、数字が違っていれば、運営基本計画の金融費用の数字を正味金融費用の数字に修正します。

金融費用が変わると、経常利益以降も数字が変わってくるので、全て修正しておきましょう。

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