運営基本計画は、決算書で言うところの損益計算書になります。
一番馴染みがあると思うので、理解しやすいかもしれません。
それでは、記入方法を見ていきましょう。
運営基本計画の様式
こんな様式になります。

損益計算書なのに勘定項目が少ないのではと思った方、流石ですが、この少なさで良いんです。
社長が作る長期事業計画ですので、細かい勘定項目は気にする必要はありません。
経費は、そのほとんどを一般経費にまとめて考えていきます。
運営基本計画の作成手順
- 直前3期から直前期を過去の決算書から転記する。
- 初年度から5年度の売上高・売上原価・売上総利益を社長の思いで記入する。
- 初年度から5年度の売上総利益に、付加価値配分率を掛けて各経費を記入して仮の完成とする。
- この後、別のシートの作成に移る。
- 再びこのシートに戻り、各経費の確定額を入れて再計算する。
- 最後に平均社員数・1人当たりの労働生産性を記入して完成となる。
直前3期から直前期の記入
前の記事でお伝えした通り、過去の決算書の損益計算書の数字を12項目に分けてあると思うので、その額と率を転記してください。
あまり、シビアに分けなくても大まかに分かれていれば問題ありません。
各期のセルが2列になっているので、左側に額(百万円単位)、右側にパーセントを記入します。
初年度から5年度の売上高・売上原価・売上総利益を記入
ここは100%社長の思いになります。
例えば、
5年後に売上高・売上総利益を2倍にする。
5年後に売上高10億円を目指す。
等々です。
5年後の目標に向けて、初年度から売上高・売上原価・売上総利益をいくらに設定していくのかを決めてください。
明らかに実現不可能な数字でなければ、問題ありません。
初年度から5年度の各経費を算出
社長の思いで決めた売上総利益に、付加価値配分目標計画で得た率を乗じて、各経費を算出して、記入していってください。
まだ仮の数字になり、後で書き直すことになるので、鉛筆で記入するようにしましょう!
各経費の確定後の数字を入れて再計算
他のシートで得られた各経費に最終の数字を入れ直して、内部留保まで再計算します。
文章で書くと簡単ですが、やってみるとここが大変な作業です。
なぜなら、1回で数字が確定しないので、何度も計算し直すことになるからです。
きっちりした長期事業計画書で良ければ、ここの作業は必要ありませんが、やっておくと自分の中で拠り所になるので、挑戦してみてください。
平均社員数・1人当たりの労働生産性を記入
この後説明する人件費計画のシートで、平均社員数と1人当りの労働生産性を計算してあるので、それをそのまま転記するだけです。
ここまでで、運営基本計画(損益計算書)の作成は完了です。
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