皆さんの会社には、昔利用していた古いパソコンが余っていませんか。
私の会社でもご多分に漏れず、core2duo世代の古いノートパソコンが数台余っていました。
廃棄するのも勿体ないなぁと思い、何か良い再利用方法がないものかとググっていたところ、社内のファイルサーバーにするのであれば、高スペックの必要がないとのことだったので、早速ファイルサーバーに変えてみることにしました。
ハードディスクの容量をUP
10年前のノートパソコンのため、ハードディスクの容量が80GBしかありませんでした。
社内の特定の人間しか使わないとはいえ、容量が80GBでは心許ないので、余っていた250GBのハードディスクに交換しました。
交換方法は、裏側のハードディスクの蓋を取って、交換するだけなので省略します。
OSをelementaryOSに入替える
交換したハードディスクにはWindowsが入っていなかったのと、ファイルサーバーとして利用するのであればOSはLinuxの方が良さそうだったので、探してみました。
Ubuntu系のOSを利用したファイルサーバーの設定方法の情報がいくつかあったので、Ubuntu系のOSで選ぶことにしました。
候補は次の5つです。
- Ubuntu
- Linux Mint
- Pop! OS
- elementary OS
- Zorin OS
私はこの中から、次の理由でelementary OSを選択しました。
- 外観と操作感が気に入った。
- 余計なソフトが入っていない。
Linuxのインストール方法は、色々なブログで紹介されているので、ここでは省略します。
インストール後の各種設定
OS全体のアップデート
OSをインストール後、しばらく使っているとアップデートの通知が来るので、全てアップデートをする。
アップデート後は念のため再起動する。
「synaptic package manager」をインストール
「Appセンター」から、「synaptic package manager」をインストールする。
インストール後は必ず再起動する。
日本語入力のインストール
「synaptic package manager」を立ち上げ、ツールバーの「再読込」をクリックして最新の状態にする。
「検索」に「fcitx-mozc」を入力して、インストールする。
インストール後は必ず再起動する。
sambaをインストール
これ以降は、ターミナルを立ち上げて操作していきます。
「 _ 」(アンダーバー)は、スペースの意味になります。
【システムを最新の状態にする。】
sudo_apt_update
(途中「y」を入力する。)
【sambaをインストールする。】
sudo_apt_install_samba
(途中「y」を入力する。)
【sambaのGUIツールをインストールする。】
sudo_apt_install_system\-config-samba
(途中「y」を入力する。)
sudo_mkdir_/home/共有フォルダ
(ここでは、「共有フォルダ」と言う名称のフォルダを作りました。)
sudo_chmod_777_/home/共有フォルダ
(社内サーバーなので、777にしました。)
sudo_touch_/etc/libuser.conf
sudo_chmod_777_/etc/libuser.conf
sudo_system-config-samba
system-config-sambaでsambaの設定
「+:samba共有を作成」をクリック
「基本」タブ
ディレクトリ欄に「/home/共有フォルダ」(閲覧からクリックで選択する。)
「書き込み可能」「可視」にチェックを入れる。
「アクセス」タブ
「誰でもアクセスを許可する」にチェックを入れて「OK」をクリックする。
「プレファランス」タブ「サーバーの設定」
「ワークグループ」欄にWindowsと同じ名称を入力して「OK」をクリックする。
固定IPアドレスの設定
「システム設定」「ネットワーク」「高度な設定」(右下)をクリックする。
「IPv4のセッティング」タブをクリックする。
「方式」を「手動」
「アドレス」の「追加」をクリックする。
「アドレス」 192.168.0.50(他で使っていない任意のIPアドレス)
「ネットマスク」 255.255.255.0
「ゲートウェイ」 192.168.0.1(ルーターのIPアドレス)
「DNSサーバー」 192.168.0.1(ルーターのIPアドレス)
「保存」をクリックする。
「有線」のスイッチをOFF後、ONにして設定を反映させる。
Windows PCから操作
「エクスプローラー」の左メニュー「ネットワーク」を右クリックして、「ネットワークドライブの割 り当て」をクリックする。
「ドライブ」欄はそのまま
「フォルダー」欄に「¥¥192.168.0.50¥共有フォルダ」を入力して「完了」をクリック
「サインイン時に再接続する。」にはチェックを入れたまま
「別の資格・・・」にはチェックを入れない
これで、Windows PCからサーバーのフォルダを見ることができれば成功です!
まとめ
ノートパソコンなので、24時間稼働させるのは不安です。
そのため、会社に最初に出勤した社員が立ち上げて、最後に退社する社員がシャットダウンをするようにしています。
1年半位運用してみましたが、特別な不具合もなく順調に稼働しています。
今後の課題は、ファイルサーバーのバックアップをいかに取るかなので、良い方法が見つかったら実践してみます!
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